桃李談話室
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桃李6月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2019/06/19(Wed) 10:44 No.2188   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 鵜飼
兼題U 梅雨
兼題V 単衣

6月19日(水) 投句開始
6月26日(水) 投句締切 翌日選句開始
7月03日(水) 選句締切り  
7月04日(木) 披講

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桃李5月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2019/05/19(Sun) 16:11 No.2185   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 麦
兼題U 繭
兼題V 祭

5月19日(日) 投句開始
5月26日(日) 投句締切 翌日選句開始
6月 2日(日) 選句締切り  
6月 3日(月) 披講  

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選句をお願いします 丹仙 - 2019/05/27(Mon) 22:10 No.2186   HomePage

投句者:英治、秋童子、春愁、しゐ、素蘭、楽千、松風子、素人、明子、実生、鈴居、翔河川、丹仙

[1]:朝触れの太鼓子が打つ陰祭
あさぶれのたいここがうつかげまつり(祭・祭)

[2]:生きづらく繭に成たしこの世かな
いきづらくまゆになりたしこのよかな(繭・5月病)

[3]:大雨の祭りのごとく水が跳ね
おおあめのまつりのごとくみずがはね(祭・祭)

[4]:かにかくに古式美美しき祭かな
かにかくにこしきびびしきまつりかな」(祭・祭)

[5]:金の鳥ビルの谷行く祭りの日
きんのとりびるのたにゆくまつりのひ(祭・)

[6]:銀幕のスター伝説麦は穂に
ぎんまくのスターでんせつむぎはほに(麦・麦は穂に)

[7]:境内に笛の音響き日が沈む
けいだいにふえのねひびきひがしずむ(笛の音)

[8]:今生の最後の稔り麦の秋
こんじょうのさいごのみのりむぎのあき(麦・麦の秋)

[9]:座布団に真田の家紋祭り笛
ざぶとんにさなだのかもんまつりぶえ(祭・祭り笛)

[10]:上皇后見つめる先の繭の白
じょうこうごうみつめるさきのまゆのしろ(繭・繭)

[11]:石灰石運ぶ無蓋車麦の秋
せっかいせきはこぶむがいしゃむぎのあき(麦・麦の秋)

[12]:糟糠の妻の手際や蚕の上蔟
そうこうのつまのてぎわやこのあがり(繭・蚕の上蔟)

[13]:たたら踏むリズム揃ひし祭足袋
たたらふむりずむそろいしまつりたび(祭・祭足袋)

[14]:天地人全てが祭る聖五月
てんちじんすべてがまつるせいごがつ(祭・聖五月)

[15]:天と地を2色に分けて麦の秋
てんとちをにしょくにわけてむぎのあき(麦・麦の秋)

[16]:長崎の遺跡を廻る麦の秋
ながさきのいせきをめぐるむぎのあき(麦・麦の秋)

[17]:練り歩くソイヤの声と祭り笛
ねりあるくそいやのこえとまつりぶえ(祭・祭り笛)

[18]:端棒の肩にめり込む神輿かな
はなぼうのかたにめりこむみこしかな(祭・神輿)

[19]:麦秋や国境にある歩哨小屋
ばくしゅうやこっきょうにあるほしょうごや(麦・麦秋)

[20]:麦秋やセピヤの母に片笑窪
ばくしゅうやせぴやのははにかたえくぼ(麦・)

[21]:光放てり検査所に繭積まれ
ひかりはなてりけんさじょにまゆつまれ(繭・繭)

[22]:一粒の麦より饂飩夏懺悔
ひとつぶのむぎよりうどんなつざんげ(麦・夏)

[23]:火と花と白樺と踊り夏至祭
ひとはなとしらかばとおどりげしまつり(祭・夏至祭)

[24]:独り居をよしと言ふべし繭の部屋
ひとりいをよしというべしまゆのへや(繭・繭)

[25]:富国への浪漫ふつふつ繭滾る
ふこくへのロマンふつふつまゆたぎる(繭・繭滾る)

[26]:ほの白き外界のあり繭のなか
ほのしろきがいかいのありまゆのなか(繭・)

[27]:町老いて祭太鼓を打つひとり
まちおいてまつりだいこをうつひとり(祭・)

[28]:祭笛遠く聞こえて微熱かな
まつりぶえとおくきこえてびねつかな(祭・)

[29]:繭玉や詩の幼虫の深眠り
まゆだまやしのようちゅうのふかねむり(繭・)

[30]:繭となりしんと静まるかいこべや
まゆとなりしんとしずまるかいこべや(繭・繭)

[31]:繭の糸繰れば聖なる胎の實や
まゆのいとくればせいなるたいのみや(繭・)

[32]:まゆふつた なにかうごいた こわかつた
まゆふったなにかうごいたこわかった(繭・まゆ)

[33]:見習ひの清きまなざし繭を蒸す
みならいのきよきまなざしまゆをむす(繭・)

[34]:麦茶割頼む季節となりました
むぎちゃわりたのむきせつとなりました(麦・麦茶)

[35]:麦の字焼酎にありにけり
むぎのじしょうちゅうにありにけり(麦・麦)

[36]:麦ゆれて死は重きもの軽いもの
むぎゆれてしはおもきものかるいもの(麦・)

[37]:むせやすき喉持つ齢麦香煎
むせやすきのどもつよわいむぎこうせん(麦・麦香煎)

[38]:山繭や田舎にひとり暮らす母
やままゆやいなかにひとりくらすはは(繭・山繭)

[39]:ゆく声の太宰を語る麦畑
ゆくこえのだざいをかたるむぎばたけ(麦・)



選句一覧 丹仙 - 2019/06/04(Tue) 08:02 No.2187   HomePage

しゐ

天の句:[31]繭の糸繰れば聖なる胎の實や そのひそかな息づかいに、思わず手を合わせて祈りたいような気持ちになる。

地の句:[19]麦秋や国境にある歩哨小屋 いつかどこかでこんな絵を見たように思う。佐藤忠良のスケッチだったろうか……。

人の句:[32]まゆふつた なにかうごいた こわかつた 何気なく手にしたものから伝わる思いがけない気配に、とっさにそれを放り出してしまうような、正直で罪のない恐怖。


実生

天の句:[20]麦秋やセピヤの母に片笑窪 思わず見てしまった母の遺影。片えくぼはなかったけど。

地の句:[28]祭笛遠く聞こえて微熱かな 微熱出して、伏せている時にしか聞こえない祭ばやし。羨ましかった。とっても。

人の句:[38]山繭や田舎にひとり暮らす母 山繭、緑色かな。山繭見つけたよ。と書かれたハガキが届いて。


秋童子

天の句:[13]たたら踏むリズム揃ひし祭足袋 見事な足さばき。いつもの担ぎ手たちが揃ったのでしょう。

地の句:[27]町老いて祭太鼓を打つひとり ひとり、この町も祭も、絶やしてなるものかと。

人の句:[37]むせやすき喉持つ齢麦香煎 ご同輩。身につまされて1票。


英治

天の句:[9]座布団に真田の家紋祭り笛 情景が浮かぶ。

地の句:[8]今生の最後の稔り麦の秋 余命を告知された身か。

人の句:[36]麦ゆれて死は重きもの軽いもの 考えさせられる。


翔河川

天の句:[38]山繭や田舎にひとり暮らす母 母の手のような

地の句:[15]天と地を2色に分けて麦の秋 青と黄に

人の句:[13]たたら踏むリズム揃ひし祭足袋 きれいな渡御は


素人

天の句:[39]ゆく声の太宰を語る麦畑 意外性が思わぬ一句を生み出しました。

地の句:[30]繭となりしんと静まるかいこべや かさこそと桑食む音がふと気づくと途絶えているのです。

人の句:[20]麦秋やセピヤの母に片笑窪 色褪せた写真と麦秋。


鈴居

天の句:[15]天と地を2色に分けて麦の秋 くっきりとした映像が潔い。

地の句:[24]独り居をよしと言ふべし繭の部屋 ひきこもり?

人の句:[13]たたら踏むリズム揃ひし祭足袋 勇ましそう。


素蘭

天の句:[24]独り居をよしと言ふべし繭の部屋  白猫眠る日盛の家

地の句:[1]朝触れの太鼓子が打つ陰祭 本祭が楽しみですね。

人の句:[6]銀幕のスター伝説麦は穂に ほぼ伝説で知る伝説の銀幕スターながら未だイメージは鮮烈


明子

天の句:[29]繭玉や詩の幼虫の深眠り 地の句:[19]麦秋や国境にある歩哨小屋 人の句:[9]座布団に真田の家紋祭り笛
松風子

天の句:[9]座布団に真田の家紋祭り笛 時代を引きついでゆく伝統ある祭りの様子が見えて来ます

地の句:[18]端棒の肩にめり込む神輿かな 神輿の躍動感が出ています

人の句:[38]山繭や田舎にひとり暮らす母 山繭と母の姿が照応しています


春愁

天の句:[27]町老いて祭太鼓を打つひとり 昭和の団地も世代交代

地の句:[13]たたら踏むリズム揃ひし祭足袋 勢い余って

人の句:[20]麦秋やセピヤの母に片笑窪 妣の遺影は何時までも変わらず


丹仙

天の句:[36]麦ゆれて死は重きもの軽いもの 「重きもの」から転調した「軽いもの」のもつ自然さに惹かれました。

地の句:[5]金の鳥ビルの谷行く祭りの日 古代と近代が雑居、現代日本の映像が如実に浮かびます。

人の句:[20]麦秋やセピヤの母に片笑窪 セピアの母の微笑みは在りし日のまま、過去が今に蘇る小津安二郎の映画のようですね。



桃李4月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2019/04/16(Tue) 15:46 No.2182   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 残花
兼題U 令和
兼題V 復活祭(不言題)

4月15日(月) 投句開始
4月22日(月) 投句締切 翌日選句開始
4月29日(月) 選句締切り  
4月30日(火) 披講 

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選句をお願いします 丹仙 - 2019/04/23(Tue) 10:38 No.2183   HomePage

投句者:白馬、素蘭、しゐ、鈴居、松風子、楽千、実生、素人、翔河川、英治、秋童子、春愁、明子、丹仙

[1]:あおによし大和まほろば残り花
あおによしやまとまほろばのこりばな(残花・)

[2]:吾子救ふ藤の花房獄の窓
あこすくふふじのはなぶさごくのまど(復活祭(不言題)・藤の花)

[3]:イースター香り香るやイースター
いーすたーかおりかおるやいーすたー(復活祭(不言題)・イースター)

[4]:生き延びて令和の御代や万愚節
いきのびてれいわのみよやばんぐせつ(令和・万愚節)

[5]:愛おしく繰り返される残花かな
いとおしくくりかえされるざんかかな(残花・桜)

[6]:色たまご子どものころの宝物
いろたまごこどものころのたからもの(復活祭(不言題)・色たまご)

[7]:炎上の果ての聖堂風光る
えんじようのはてのせいどうかぜひかる(復活祭(不言題)・風光る)

[8]:灰燼に連なり祈るパリの春
かいじんにつらなりいのるぱりのはる(復活祭(不言題)・)

[9]:盟珊瑚大切海麗
かみかけてさんごたいせつうみうらら(復活祭(不言題)・海麗)

[10]:キーン氏の不在しみじみ残花揺る
きーんしのふざいしみじみざんかゆる(残花・残花)

[11]:原罪は原罪のまま花降れり
げんざいはげんざいのままはなふれり(復活祭(不言題)・花降る)

[12]:自動ドア残花ひとひら迷い込み
じどうどあざんかひとひらまよいこみ(残花・)

[13]:水源の山に出会ヘる残花かな
すいげんのやまにであえるざんかかな(残花・残花)

[14]:聖堂を失ひしパリの聖週間
せいどうをうしないしぱりのせいしゅうかん(復活祭(不言題)・聖週間)

[15]:外堀を埋め内堀を埋め残花
そとぼりをうめうちぼりをうめざんか(残花・残花)

[16]:散る桜令しき和を祈りけり
ちるさくらうるはしきわをいのりけり(令和・散る桜)

[17]:告げること告げて残花の道に入る
つげることつげてざんかのみちにいる(残花・)

[18]:積み上げし味読のほんや舞う残花
つみあげしみどくのほんやまうざんか(残花・)

[19]:ノートルダム復興祈る復活祭
のーとるだむふっこういのるふっかつさい(復活祭(不言題)・復活祭)

[20]:残る花沈みそこねた月の色
のこるはなしずみそこねたつきのいろ(残花・残る花)

[21]:残る花遠くへ行く子の笑顔かな
のこるはなとおくへゆくこのえがおかな(残花・)

[22]:葉隠れの密かな宴残花かな
はがくれのひそかなうたげざんかかな(残花・残花)

[23]:花の果て令和は隣世は移る
はなのはてれいわはとなりよはうつる(令和・)

[24]:春寒しまたも忖度令和へと
はるさむしまたもそんたくれいわへと(令和・令和)

[25]:春の色卵に絵筆走らせて
はるのいろたまごにえふではしらせて(復活祭(不言題)・春の色)

[26]:春の泥洗足式の夜を待つ
はるのどろせんそくしきのよるをまつ(復活祭(不言題)・春泥)

[27]:バス停のベンチにひとつ残り花
ばすていのべんちにひとつのこりばな(残花・)

[28]:飛花残花あの丸帽よ角帽よ
ひかざんかあのまるぼうよかくぼうよ(残花・飛花残花)

[29]:ふたたびの別れなき道残花して
ふたたびのわかれなきみちざんかして(残花・残花)

[30]:復活を素直に想う人の群れ
ふっかつをすなおにおもうひとのむれ(復活祭(不言題)・)

[31]:平穏な令和であれと風薫る
へいおんなれいわであれとかぜかおる(令和・風薫る)

[32]:平成の皿に令和のカレー盛る
へいせいのさらにれいわのかれーもる(令和・)

[33]:未練とも健気ともみゆ残花かな
みれんともけなげともみゆざんかかな(残花・ざんか)

[34]:メーデーの歌円なる令和かな
めーでーのうたまどかなるれいわかな(令和・メーデー)

[35]:役場着て残花をくぐり車停む
やくばきてざんかをくぐりくるまとむ(残花・残花)

[36]:令の字に馴染めぬ令和春愁
れいのじになじめぬれいわはるうれい(令和・春愁)

[37]:令和来てライダースーツでいざ行かん
れいわきてらいだーすーつでいざゆかん(令和・令和)

[38]:令和てふ元号気淑し風五月
れいわてふげんごうきよしかぜごがつ(令和・風五月)

[39]:令和とや新生日本芽吹くかな
れいわとやしんせいにほんめぶくかな(令和・芽吹く)

[40]:令和見ず桜満開知友去る
れいわみずさくらまんかいちゆうさる(令和・桜[悔い])

[41]:イースター残虐なりテロありて
イースターざんぎくなりテロありて(復活祭(不言題)・)

[42]:マーブル色に卵も指もリラ日和
マーブルいろにたまごもゆびもリラびより(復活祭(不言題)・リラ日和)



選句一覧 丹仙 - 2019/05/01(Wed) 08:23 No.2184   HomePage

楽千

天の句:[20]残る花沈みそこねた月の色 美しくも哀しくも。

地の句:[25]春の色卵に絵筆走らせて この卵、何色になる?

人の句:[32]平成の皿に令和のカレー盛る 日常は日常のまま時代は代わる。


しゐ

天の句:[21]残る花遠くへ行く子の笑顔かな 追いかけて、もう一度抱いてやりたい衝動は抑えて……。

地の句:[22]葉隠れの密かな宴残花かな 人々の去った夕暮れの桜の梢……あの葉陰では花たちの宴が繰り広げられていたのですね!

人の句:[26]春の泥洗足式の夜を待つ 内なるものを、春の泥に例えたところに作者の真摯な姿を感じました。


英治

天の句:[29]ふたたびの別れなき道残花して しみじみとする句。

地の句:[15]外堀を埋め内堀を埋め残花 いよいよの感じ。

人の句:[25]春の色卵に絵筆走らせて 復活祭らしい。


実生

天の句:[12]自動ドア残花ひとひら迷い込み 桜、桃、山吹ですか。自動ドアで見つけるなんて。一人であけたのかな、それとも二人で。二人で見つけたら、微笑んだかな。

地の句:[27]バス停のベンチにひとつ残り花 この句も見つけるだけで素晴らしい。こんな句つくりたいな。

人の句:[36]令の字に馴染めぬ令和春愁 本当に馴染めない。


素蘭

天の句:[2]吾子救ふ藤の花房獄の窓 藤の花房が呼び起こす追想の念
子規の連作短歌もオーバーラップして…

地の句:[11]原罪は原罪のまま花降れり 仏教でいうところの涅槃のような

人の句:[37]令和来てライダースーツでいざ行かん 昔取った杵柄、とはいえ過信は×


松風子

天の句:[28]飛花残花あの丸帽よ角帽よ 青春の一コマが思い出されて、懐かしくも甘酢っtぱい感慨がわき起こる

地の句:[12]自動ドア残花ひとひら迷い込み ドアに紛れ込む残花ひとひらが目に見えます

人の句:[15]外堀を埋め内堀を埋め残花 何かしら寓意が感じられ句


白馬

天の句:[11]原罪は原罪のまま花降れり 我が身を振り返ってみると、原罪の意識が---。

地の句:[7]炎上の果ての聖堂風光る 無残な状態の中にも平穏な未来がある事を祈って。

人の句:[32]平成の皿に令和のカレー盛る 御代代わりを端的に詠みましたね。


春愁

天の句:[40]令和見ず桜満開知友去る 人の世の世代交代・・・

地の句:[33]未練とも健気ともみゆ残花かな 咲き急ぐ散り急ぐ花・・・

人の句:[25]春の色卵に絵筆走らせて 赤青黄色に染められて


翔河川

天の句:[20]残る花沈みそこねた月の色 花が沈むのか月が沈むのか

地の句:[21]残る花遠くへ行く子の笑顔かな 作り笑いなのか

人の句:[32]平成の皿に令和のカレー盛る 30年ぶり

30年ぶり


秋童子

天の句:[28]飛花残花あの丸帽よ角帽よ 遥かなる青春讃歌か。はたまた戦陣に散った学徒への惜別か。季語を重ね、帽子を重ね。心に残る句です。

地の句:[13]水源の山に出会ヘる残花かな 新緑の奥多摩で、同じ体験をしてきました。

人の句:[8]灰燼に連なり祈るパリの春 衝撃のパリ市民たち。


明子

天の句:[10]キーン氏の不在しみじみ残花揺る 桜がふさわしい方かと思います。

地の句:[8]灰燼に連なり祈るパリの春 本来の復活祭の意とは異なるのでしょうが- - -

人の句:[20]残る花沈みそこねた月の色 不思議な味わいの句ですね。


丹仙

天の句:[7]炎上の果ての聖堂風光る いかに壮麗偉大な文化遺産であっても、形あるものは崩壊と炎上を免れませんでしたが、春の風は新たなる創造の息吹。廃墟のなかの希望の光。

地の句:[25]春の色卵に絵筆走らせて 情景が鮮やかに眼前に浮かびます。気負わぬ自然な詠みぶりが印象的。

人の句:[17]告げること告げて残花の道に入る 「残花の道」という表現に惹かれました。



桃李3月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2019/03/15(Fri) 18:30 No.2179   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T 春愁
兼題U 亀鳴く
兼題V 改元(不言題)

3月15日(金) 投句開始
3月22日(金) 投句締切 翌日選句開始
3月29日(金) 選句締切り  
3月31日(日) 披講 

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選句をお願いします 丹仙 - 2019/03/23(Sat) 08:10 No.2180   HomePage

投句一覧

投句者:楽千、しゐ、秋童子、素蘭、春愁、英治、実生、丹仙

[1]:戦なき御代の続くや春の雷
いくさなきみよのつづくやはるのらい(改元(不言題)・春の雷)

[2]:居酒屋に雨宿り人亀鳴けり
いざかやにあまやどりびとかめなけり(亀鳴く・)

[3]:改元へ終の平成春を告ぐ
かいげんへついのへいせいはるをつぐ(改元(不言題)・)

[4]:亀鳴きて池に一円玉が降る
かめなきていけにいちえんだまがふる(亀鳴く・)

[5]:亀鳴くや諸行無常の夢六区
かめなくやしょぎょうむじょうのゆめろっく(亀鳴く・亀鳴く)

[6]:亀鳴くやため息ばかり結果待ち
かめなくやためいきばかりけっかまち(亀鳴く・)

[7]:亀鳴くや津波の街の埋もれ消ゆ
かめなくやつなみのまちのうもれきゆ(亀鳴く・亀鳴く)

[8]:亀鳴くを待ちてひねもす池の端
かめなくをまちてひねもすいけのはた(亀鳴く・亀鳴く)

[9]:亀鳴けば三千世界起ちて醒む
かめなけばさんぜんせかいたちてさむ(亀鳴く・)

[10]:亀の鳴く田の神様を背負ひけり
かめのなくたのかみさまをせおひけり(亀鳴く・)

[11]:この星に永久の平和をこひのぼり
このほしにとわのへいわをこひのぼり(改元(不言題)・こひのぼり)

[12]:春愁とは言い得て妙や夕間暮
しゅんしゅうとはいいえてみょうやゆうまぐれ(春愁・春愁)

[13]:春愁や明日なお見えぬ避難先
しゅんしゅうやあすなおみえぬひなんさき(春愁・春愁)

[14]:春愁やジャズに紅茶に無駄話
しゅんしゅうやじゃずにこうちゃにむだばなし(春愁・)

[15]:春愁を刻みツツツツ心電図
しゅんしゅうをきざみツツツツしんでんず(春愁・春愁)

[16]:昭和より同居のままの亀鳴けり
しょうわよりどうきょのままのかめなけり(改元(不言題)・亀鳴く)

[17]:青春は土手の口笛春愁
せいしゅんはどてのくちぶえはるうれい(春愁・)

[18]:税金を確定あとの春愁
ぜいきんをかくていあとのしゅんしゅう(春愁・)

[19]:田螺鳴く新電子辞書亀も鳴く
たにしなくしんでんしじしょかめもなく(亀鳴く・亀も鳴く)

[20]:知足とは自恃とは春の愁ひかな
ちそくとはじじとははるのうれいかな(春愁・春の愁ひ)

[21]:何故だろう平成が急に愛おしい
なせだろうへいせいがきゅうにいとおしい(改元(不言題)・なし)

[22]:風説に朝日元年四月馬鹿
ふうせつにあさひがんねんしがつばか(改元(不言題)・四月馬鹿)

[23]:平成は昨日のことか万愚節
へいせいはきのうのことかばんぐせつ(改元(不言題)・万愚節)

[24]:ややこしき節目に生まれ四月馬鹿
ややこしきふしめにうまれしがつばか(改元(不言題)・四月馬鹿)



選句一覧 丹仙 - 2019/04/01(Mon) 21:47 No.2181   HomePage

鈴居

天の句:

地の句:[1]戦なき御代の続くや春の雷 平和ボケ注意

人の句:[14]春愁やジャズに紅茶に無駄話 落ち着くひとときです。


実生

天の句:[12]春愁とは言い得て妙や夕間暮 言われてみれば。

地の句:[24]ややこしき節目に生まれ四月馬鹿 楽しい

人の句:[2]居酒屋に雨宿り人亀鳴けり 真砂女の句を思い出した。


しゐ

天の句:[15]春愁を刻みツツツツ心電図 とらえどころのないものと思い込んでいた愁いが、明確にグラフ表れるとは。新鮮な驚きと、興味が胸にわききました。
 

地の句:[14]春愁やジャズに紅茶に無駄話 何を聴いてみても、何を飲んでみても、何を話してみてもしっくりこず、愁いは深まるばかり……

人の句:[16]昭和より同居のままの亀鳴けり どうか次の時代も、共に末ながくお幸せに。


白馬

天の句:[1]戦なき御代の続くや春の雷 次の御代も是非そうあって欲しいものです。

地の句:[7]亀鳴くや津波の街の埋もれ消ゆ 災害対策に費用を惜しまずに、良い政治を行って欲しいですね。

人の句:[23]平成は昨日のことか万愚節 明日から元号が変わりますね。


秋童子

天の句:[15]春愁を刻みツツツツ心電図 春愁にも波形があったとは!

地の句:[24]ややこしき節目に生まれ四月馬鹿 いま、やきもきしているご家族も多いことでしょう。

人の句:[21]何故だろう平成が急に愛おしい すべてを見届けてきただけに。


英治

天の句:[15]春愁を刻みツツツツ心電図 心電図がよい。

地の句:[9]亀鳴けば三千世界起ちて醒む 情感がある。

人の句:[24]ややこしき節目に生まれ四月馬鹿 元号は必要か。


春愁

天の句:[14]春愁やジャズに紅茶に無駄話 春のけだるさ

地の句:[22]風説に朝日元年四月馬鹿 朝日・・・いいですね

人の句:[13]春愁や明日なお見えぬ避難先 明るい未来を祈りたい


素蘭

天の句:[16]昭和より同居のままの亀鳴けり 不器用に生き満天星の花

地の句:[17]青春は土手の口笛春愁 スマホ無き時代の…

人の句:[24]ややこしき節目に生まれ四月馬鹿  法螺と詭弁と揶揄と逃水


丹仙

天の句:[17]青春は土手の口笛春愁 「土手の口笛」がノスタルジアを誘いますね。
ます。

地の句:[16]昭和より同居のままの亀鳴けり 改元で、三代にわたり同居を続けた亀君にも一鳴きしてほしいところ。

人の句:[1]戦なき御代の続くや春の雷 平成は何とか戦はありませんでしたが、次の世はどうなるやら、不安材料がたくさんある。



桃李2月定例句会のお知らせ 投稿者:丹仙 投稿日:2019/02/15(Fri) 20:52 No.2176   HomePage
兼題または当季雑詠

兼題T春雪
兼題U囀り
兼題V絵踏

2月15日(金) 投句開始
2月22日(金) 投句締切 翌日選句開始
3月 4日(火) 選句締切り  
3月 5日(木) 披講 

2月末より3月4日まで国際学会出張のため選句締切と披講がいつもより遅れます。

投句/選句するには、左の「投句選句用紙」のリンクか
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選句をお願いします 丹仙 - 2019/02/24(Sun) 17:38 No.2177   HomePage

投句者:楽千、秋童子、春愁、しゐ、松風子、素蘭、素人、実生、翔河川、英治、明子、鈴居、丹仙

[1]:青空の見えゐることも春の雪
あおぞらのみえいるともはるのゆき(春雪・春の雪)

[2]:あの踏絵拒みし果ての安堵かな
あのふみえこばみしはてのあんどかな(絵踏・踏絵)

[3]:頂きに春雪輝く伊吹山
いただきにしゅんせつかがやくいぶきやま(春雪・春雪)

[4]:薄っすらと汚れが消えた春の雪
うっすらとよごれがきえたはるのゆき(春雪・)

[5]:枝替へてまた一頻り囀れり
えだかえてまたひとしきりさえずれり(囀り・囀り)

[6]:絵踏み事社長面接始まりぬ
えふみごとしゃちょうめんせつはじまりぬ(絵踏・絵踏み)

[7]:絵踏みしてうしろめたさに苛まる
えぶみしてうしろめたさにさいなまる(絵踏・絵踏)

[8]:絵踏して澱のごとくに残る悔ひ
えぶみしておりのごとくにのこるくい(絵踏・絵踏)

[9]:絵踏してながらへてけふ弔はる
えぶみしてながらえてきょうとぶらわる(絵踏・)

[10]:絵踏史や長崎の空鈍色に
えぶみしやながさきのそらにびいろに(絵踏・絵踏史)

[11]:絵踏耐え遺産なりける奈留の島
えぶみたえいさんなりけるなるのしま(絵踏・)

[12]:おのづから兆し見せつつ春の雪
おのずからきざしみせつつはるのゆき(春雪・)

[13]:隠れたる聖母に祈る絵踏かな
かくれたるせいぼにいのるえふみかな(絵踏・)

[14]:原罪を負う十字架や冴え返る
げんざいをおうじゅうじかやさえかえる(絵踏・冴返る)

[15]:木漏れ日にめじろの囀り耳すます
こもれびのめじろのさえずりみみすます(囀り・囀り)

[16]:5センチで都心ダウンの春の雪
ごせんちでとしんだうんのはるのゆき(春雪・春の雪)

[17]:囀りに心惹かれて立ちどまる
さえずりにこころひかれてたちどまる(囀り・)

[18]:囀りや骨壷につく黒の列
さえずりやこつつぼにつくくろのれつ(囀り・)

[19]:囀りや蒼穹にあるピアニシモ
さえずりやそうきゅうにあるぴあにしも(囀り・)

[20]:囀や寧楽に旧りゆく伎芸天
さえずりやならにふりゆくぎげいてん(囀り・囀)

[21]:囀りや無言の理由それぞれに
さえずりやむごんのりゆうそれぞれに(囀り・囀り)

[22]:囀りや休み休みの九十九坂
さえずりややすみやすみのつずらさか(囀り・囀り)

[23]:囀りや病むものの身に妬ましき
さえずりややむもののみにねたましき(囀り・囀り)

[24]:囀りや男もすなる眉メイク
さえずりやをのこもすなるまゆメイク(囀り・囀り)

[25]:囀りを探すや皆で口開けて
さえずりをさがすやみなでくちあけて(囀り・囀り)

[26]:囀るを電車のがして聞きし朝
さえずるをでんしゃのがしてききしあさ(囀り・)

[27]:春雪の消えてあらはな地震の痕
しゅんせつのきえてあらわなないのこん(春雪・春雪)

[28]:春雪や稀勢引退を惜しむ声
しゅんせつやきせいんたいをおさむこえ(春雪・春雪)

[29]:擦切れし踏絵の語る細き聲
すりきれしふみえのかたるほそきこえ(絵踏・)

[30]:白皙の学徒もすなる踏絵かな
はくせきのがくともすなるふみえかな(絵踏・踏絵)

[31]:春の雪かかれば消える白い靴
はるのゆきかかればきえるしろいくつ(春雪・)

[32]:春の雪傘差す人と差さぬ人
はるのゆきかささすひととささぬひと(春雪・)

[33]:春の雪納戸で仰ぐマリア像
はるのゆきなんどであおぐまりあぞう(春雪・)

[34]:春の雪輪郭なくし来る都電
はるのゆきりんかくなくしくるとでん(春雪・)

[35]:春の雪モディリアニ画の憂ひ顔
はるのゆきモディリアニがのうれいがお(春雪・春の雪)

[36]:踏む罪も踏ませる罪も重すぎて
ふむつみもふませるつみもおもすぎて(絵踏・)

[37]:まだ青き児の盆の窪春の雪
まだあおきこのぼんのくぼはるのゆき(春雪・春の雪)

[38]:蝋燭の灯影踏絵のマリア像
ろうそくのほかげふみえのまりあぞう(絵踏・絵踏の)

[39]:綿菓子のほがらほどろに春の雪
わたがしのほがらほどろにはるのゆき(春雪・春の雪)



選句一覧 丹仙 - 2019/03/05(Tue) 17:04 No.2178   HomePage

実生

天の句:[5]枝替へてまた一頻り囀れり 様子がかわいい。。

地の句:[39]綿菓子のほがらほどろに春の雪 大きなぼたん雪だったのかな

人の句:[38]蝋燭の灯影踏絵のマリア像 昨夏五島列島に、とても小さい部落まで小さき教会が。


楽千

天の句:[20]囀や寧楽に旧りゆく伎芸天 踊る伎芸天に伴奏する囀り。

地の句:[35]春の雪モディリアニ画の憂ひ顔 深刻なのかそうでなさそうなのか。

人の句:[5]枝替へてまた一頻り囀れり 命の叫び天に響くか。


松風子

天の句:[29]擦切れし踏絵の語る細き聲 「細き声」に踏絵の歴史の重みを感じます

地の句:[36]踏む罪も踏ませる罪も重すぎて 踏絵が持つ罪の二面性が出ていて、なるほどと思いました

人の句:[39]綿菓子のほがらほどろに春の雪 春の雪の質感が感じられます


英治

天の句:[37]まだ青き児の盆の窪春の雪 春の勢いあり。

地の句:[21]囀りや無言の理由それぞれに 合点である。

人の句:[39]綿菓子のほがらほどろに春の雪 面白い。


しゐ

天の句:[34]春の雪輪郭なくし来る都電 音も色も輪郭も奪って積もる雪を、私は愛さずにいられない。

地の句:[12]おのづから兆し見せつつ春の雪 降ってくるものの意思を感じました。

人の句:[25]囀りを探すや皆で口開けて その姿を、囀りの主たちが梢から笑って見下ろしている、ような気がする。


素蘭

天の句:[35]春の雪モディリアニ画の憂ひ顔 春まだ浅き憂い顔…おさげ髪が似合いそう

地の句:[5]枝替へてまた一頻り囀れり ♪恋の季節よ♪  

人の句:[9]絵踏してながらへてけふ弔はる  鬼院先生入るや鳥雲


秋童子

天の句:[19]囀りや蒼穹にあるピアニシモ はるか上空に、聞き逃しそうな小さな鳴き声が。魅力的な句です。

地の句:[27]春雪の消えてあらはな地震の痕 再び現実の姿が。

人の句:[26]囀るを電車のがして聞きし朝 きっといい朝だったことでしょう。


翔河川

天の句:[39]綿菓子のほがらほどろに春の雪 重いコートはもういらない

地の句:[29]擦切れし踏絵の語る細き聲 信念の声

人の句:[01]青空の見えゐることも春の雪 空が高くなった


素人

天の句:[8]絵踏して澱のごとくに残る悔ひ 分かるような気がします。この気持ち。

地の句:[35]春の雪モディリアニ画の憂ひ顔 あのひょろ長い顔ですね。

人の句:[5]枝替へてまた一頻り囀れり 春を謳歌しているのでしょう。


明子

天の句:[10]絵踏史や長崎の空鈍色に 鈍色の空の措辞に込められている思いの深さ、重さ。

地の句:[34]春の雪輪郭なくし来る都電 水分の多い春の雪らしい景色と思いました。

人の句:[27]春雪の消えてあらはな地震の痕 思い出すこと、いっぱいあります。


丹仙

天の句:[19]囀りや蒼穹にあるピアニシモ 蒼穹に消えていくピアニシモの囀り、飛翔する雲雀に託した詩人の心を感じました。

地の句:[35]春の雪モディリアニ画の憂ひ顔 モディリアニの画の憂顔、その唐突さが春の雪の違和感と重なり独特の雰囲気を醸しています。

人の句:[8]絵踏して澱のごとくに残る悔ひ 絵踏みを拒むことができなかった先祖達の悔ひ、それが「隠れた信仰」として代々受け継がれてきたように思います。

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