桃李歌壇 かず作品集
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華やいだ明るみのもと 人々に自らを知らしめていた 可憐な 赤は 昔 過ぎる 去る 人の 背後で 幾千の眠りのはてに 滴る夢が涸れたのは いまのこと
ときはうつろい ながれてはしずもる